ちょうどいい!節電・節約!エアコンの使い方
記録的な猛暑となる年が続いていますが、今年の夏も暑くなりそうですね。文部科学省は、小中学校などで教室の温度の上限を、これまでより2度低い28度になるように54年ぶりに見直しました。夏バテや熱中症に十分な注意をして、エアコンを有効活用したいですね。とはいっても、電気代の請求が怖くてスイッチONをガマンしがち。エアコンの使い方を見直して、節電・節約になる工夫をしてこの夏も乗り切りましょう!
スイッチON その前にできること
●太陽の熱を室内に入れない工夫をしましょう。
カーテンやブラインドの色は、光や赤外線を反射してくれる白色がベター。
窓ガラスに遮熱フィルムを貼る、二重窓にするのも効果的です。
帰宅後すぐ、窓を二か所(風上と風下)開けて風の通り道を作り、お部屋の熱気を逃がしてからエアコンの運転を開始した方が節電につながります。
●部屋の外側で太陽の熱を遮る工夫をしましょう。
朝顔やゴーヤなど植物で作る「緑のカーテン」は、日差しを遮るだけではなく葉っぱの水分が蒸発する時に空気の熱を奪うので涼しい風がはいってきます。見た目にも清涼感を感じられます。
家の外観に調和するオシャレなシェードや季節を問わず重宝するオーニングもおすすめです。
再確認!エアコンの上手な使いかた
●冷房と除湿どっちが節電!?
除湿のほうが節電と思われがち。実は冷房と除湿、電力はほぼ同じです。ジメジメして蒸し暑い時は“除湿”、暑いので涼しくしたい時は“冷房”で。使いかたを失敗するとムダな電気を消費することになります。
●暑いなーと感じたときは
リモコンで設定温度を下げていませんか? 同じ温度でも風がないときより、風があるときの方が涼しく感じて体感温度が下がります。風量を強くすると電気代かかさみそう…と思われがちですが、設定温度を下げるより少なくすみます。風向きを上向きか水平に設定し、扇風機で空気を循環させ、お部屋の温度ムラをなくすと冷房効率が上がります。
●冷え過ぎたなーと感じたときは
節電を考えて運転スイッチを入り切りしていませんか?運転中より運転開始の方が電気を使います。お部屋が冷たく感じたら、設定温度を調節して冷え過ぎに注意しましょう。冷房時に1℃高めに設定すると約10%も節電になります。
●フィルターの掃除はこまめに
フィルターがほこりやゴミで詰まると、電気代で最大25%のムダづかいになります。冷房効果が落ちるだけでなく、異常音やニオイの原因にもなります。
●室外機の設置場所
室外機は外気を吸い込んで、吐き出すことで熱交換をしています。室外機カバーをかけず、吹き出し口や周辺に物を置かないように注意しましょう。また、雑草で塞いでいないか時々点検してください。
最後にお部屋の温度を早く下げる方法を1つご紹介します。押入れやクローゼットには、熱がこもるためお部屋が湯たんぽを抱えている状態になります。クローゼットのドアなどを開けた状態で、エアコンをつけることにより室温も効果的に下げるだけではなく、電気代の節約にもつながります。
私が子どものころは『扇風機時々クーラー』の生活で、クーラーをつけると“勿体ない”と母に叱られて…。あの時代の“勿体ない”が染みついている親に、今では私が「熱中症になるからエアコンをつけた方がいいよ」とアドバイスしています。エアコンで健康が保てるなら、早めのスイッチONを心掛けたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
日々の暮らしが夏海のようにパッと晴れやかになりますように