冬の窓結露対策はじめませんか?
ようやく秋らしい気候になってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
一方で、今夏の度重なる大きな台風、大雨。そして甚大な被害をもたらした大阪や北海道での大地震。異常気象はいつまで続くかと心配でなりません。
被害に遭われた方々が1日でも早く、日常生活を取り戻すことを願いつつ、今は、これ以上、台風や地震が来ないように祈るばかりです。
当社はというと、お客様より台風以後、瓦やスレート屋根の破損、それによる雨漏り。外壁、屋上からの雨漏り、バルコニー廻りの被害のご相談を頂いておりますが、なかなか十分には対応できていないという現状です。
正直、被害件数に対して工事能力が全く追い付いていないというところですが少しづつ対応を進めていきます。
お待ち頂いている皆様には、お時間をかけまして大変申し訳ありませんがよろしくお願い申し上げます。
このような異常気象が頻発している原因としては、地球温暖化による悪影響とみる見解はあるものの、気象庁でも因果関係ははっきりと断定できていません。
ただ、私達建築に携わる者としては、今後もこのような大変厳しい気象条件や、気温上昇は続く可能性が高いという前提で、お客様と向き合って工事をしていかなければいけないと考えています。
さて、酷暑の夏が終わり、これから短い秋を経て、寒い季節に移っていきます。
特に11月~2月の間に多くお問い合わせをいただくのが窓の結露のご相談です。
特に北区など寒い地域にお住まいの皆様は冬場の窓結露に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
皆様は結露にどんなイメージをもっていらっしゃいますか?
朝晩、窓に付着する水滴は、窓の枠を濡らし水を吸い込んだ窓枠は腐食します。
また、内装材やカーテンを濡らし、いやな思いをされている方もいるのではないでしょうか?
でも結露の本当の怖さは、結露を発端にして起きる健康被害だということをご存知ですか?
結露は目に見える水滴そのものよりも、その湿気によって発生するカビ。あるいはダニなどの糞、死骸から発生するハウスダストが実は大きな問題なのです。
閉め切られた部屋で結露により湿気が高くなっている部屋には、カビやダニが発生した結果、目に見えないものの多くのハウスダストが浮遊します。
冬場はついつい部屋を閉め切りがちになることを考えても、結露の激しい部屋というのは特に喘息やアトピー、耳鼻アレルギーを持っているお子さんには、非常に厳しい環境と言えるでしょう。
部屋の湿度は60%を超えるとダニの繁殖が盛んになり、80%を超えるとカビの発生が飛躍的に高くなります。
一方、湿度20%に近づくと、インフルエンザウイルスの活動が盛んになると言われています。
現在、日本国民で喘息を持っている人は10%~20%と言われ、アトピーに関しては3~15歳児の有病率は6%ともされています。
もちろんアレルギーや、喘息は1つの原因として考えるものではなく、その他の生活環境や食事などを含め様々な個人差要因がありますが、ハウスダストが原因の1つとされているのも事実です。
では、そのハウスダストの原因となる結露。どのようにして抑えればいいのでしょうか?
その窓の結露を防ぐ一つの方法として、最も効果的なもの《内窓リフォーム》でしょう。
内窓リフォームは現在の窓の部屋の内側にもう一枚窓を取り付ける工事です。
内窓の効果はガラスの種類により効果がかあるため、より高性能なガラスを選択すればより窓の結露防止効果は高いでしょう。
価格は小窓の場合はお安い場合5万円程度で設置も可能です。
コストパフォーマンスの高い工事ですので、是非オススメです。
また、それに加えて必要なことが、部屋の湿度調整と、換気、通風です。
部屋の湿度調整に関しては、水蒸気を大量に放出するガスファンヒーターではなく、エアコン等の非開放型の暖房を使用することも重要でしょう。
換気、通風は、窓による換気に合わせて、風の流れを生むサーキュレーションなどを使用し空気の滞留を作らないことが大切です。
壁内結露の存在や、対策が非常に難しい結露対策ですが、数種類の結露対策を併用することで効果を高めることができます。
是非、結露のない快適で健康な部屋を目指してくださいね。